【星空レンズレビュー】安くて綺麗なAT-X 11-20 f2.8 PRO DX NAF

APS-C機でもバリバリ星空が撮影できちゃうんだぞ、ということを伝えたくてAPS-C機用の星空レンズレビューをします。

今回使ったレンズはTokinaから発売されている「AT-X 11-20 PRO DX NAF」というレンズです。

価格も手頃で性能も申し分ないので、活躍間違いなしのレンズです。

星空撮影に必要なレンズの条件は？

そもそも、星空撮影に向いているレンズってどのようなものでしょうか。

まず、レンズのF値は低ければ低いだけ有利です。レンズは基本的に少し絞った方が綺麗ですが、星空の場合、絞っている場合じゃないです。とりあえず開放にしてありったけの光を集めます。星の光はカメラにとって本当に小さい光なのです。

レンズを選ぶときはF1.4~F2.8くらいの物を選べばまず大丈夫です。そんな明るいレンズを持ってないよ〜〜という人は、F3.5とかF4でも頑張れます。ここで頑張るのはISO感度なので、頑張らせれば頑張らせるほどノイズが乗った写真になります。

焦点距離は広角側が使いやすいです。地形と星空を一緒に撮ろうとするとなるべく広い画角の方が有利ですよね。望遠側のレンズだと星がちょびっと、地形がちょびっとみたいな感じになりますね。

具体的な焦点距離は結構好みが分かれますが、フルサイズ換算した時に15mm、20mm、24mmなんかみんな好んで使っている印象です。僕は広い方が好きなので15mmくらいで撮ることが多いです。

aps-cやマイクロフォーサーズなどのボディを使っている場合は、フルサイズ換算した時に1.6倍だったり2倍だったりされてしまうので、どうしても広角側が弱くなってしまいますね。焦点距離20mmのレンズを使っていても換算すると30mmや40mmと、写る範囲は結構狭くなりますね。

Tokinaから発売されているAT-X 11-20 f2.8（aps-s用）です。

価格は新品だと6万円台、中古だと4万円台くらい（2019年夏現在）です。

aps-cユーザーにはありがたい11mmスタートです。換算しても17mmくらい。バッチリ広角での撮影が可能です。明るさもf2.8通しで全く問題ありません。

レンズ自体の大きさや重さもそれほど気にならず、持ち歩きレンズとしても活躍できるでしょう。

①テントと山と星空（長野県戸隠）

11mm（換算17mmくらい）f2.8 ss25 iso（忘れた…）

②林の中から星空を眺める（長野県　戸隠）

11mm（換算17mmくらい）f2.8 ss25 iso（忘れた…）

広角側に余裕があるので、地形も空も両方写せています。

今回は地形がカメラからかなり近い場所にあったにも関わらず、ちゃんと余裕を持って地形と星を収めていると思います。

aps-cで撮影していることを考えるとなかなか健闘しています。

一番驚くべき点はトータル価格の安さです。

今回使用したカメラボディはNikon D7200とTokin 11-20です。

D7200は６万円くらいで手に入ります。レンズと合わせて12万円ほどでしょうか。

コスパ最強ですね。

コスパが素晴らしくいいので、クオリティはお値段以上に間違いなくなっています。

それを踏まえて不満なところをあげるとすれば、開放で解像度がゆるいことですかね。

確か上の写真は明瞭度等いじっていないと思いますが、（うろ覚えでスミマセン..）割とゆるいですね。星空に関していえば、緩くてもそんなに気にならないですけどね。

僕自身このレンズを使い倒しているわけではないですが、開放で風景とか街並みとか撮ったらゆるさが目立ちそうだな〜という印象です。ちゃんと絞ればちゃんと写ってくれると思いますよ。

結論は、このレンズ、かなり買いです。

おそらくTokin 11-20が気になっている方々は、カメラを初めてちょっと経って、星とか風景とかいい感じに撮りたくて新しいレンズを探しているという感じでしょうか。僕はそうでした。まだフルサイズは手が出ないけど、星空は撮りたい！なんて思って買いました。笑

フルサイズ機を購入しなくても、星空は十分撮れるし、そんな要望を叶えてくれるレンズの１つがTokina 11-20だと思います。