【レンズレビュー】SIGMA 50-100mm f1.8 DC HSM Art/ポートレート最強レンズ

カメラ

今回レビューするレンズはsigmaのArtラインナップである50-100mmです。

Artラインナップは解像度の高さが評判になっていますが、その期待を全く裏切らない最強のレンズといえます

僕のポートレート専用レンズにもなっていて、オススメの一本です。

SIGMAレンズですが発売されているマウントは、ニコン、キャノン、シグマとなっていて、いずれもaps-c機専用です。

 

 

レンズ評価

描写力 ★★★★★

取り回し ★★★☆☆

コスト ★★★☆☆

オススメ度 ★★★★☆

 

どんなレンズ?

凄まじい描写力

シグマから2016年の春に発売されたaps-c機専用の中望遠レンズです。

50-100mm(換算75-150mm)というポートレートを撮影するのにもってこいの画角で、f値が1.8という明るさを誇っています。それだけでもかなりすごいということがわかりますが、明るさだけでなく、とにかく描写力が高いです。

まず、50-100mmはシグマのArtラインとして発売されています。Artラインとは、シグマのHPによると、

あらゆる設計要素を、最高の光学性能と
豊かな表現力に集中して開発。
高水準の芸術的表現を叶える
アーティスティック・ライン

とされていて、簡単に言うと、サイズや他の性能よりもとにかく描写性能を優先させて開発されている商品です。いわば、もっとも描写力が高いレンズと言っているようなものです。

シグマのArtラインナップのレンズは2本持っていますが、いずれも高い描写力を持っていて、解放からかなりキレッキレの描写です。その反面、ボケは綺麗にふわっとぼけてくれる最高のレンズです。

開放からキレる描写ですが、2,3段階絞るとその切れ味はさらに上がり、f8くらいでは建物などの構造物系では細部までくっきり残すことができます。

50-100mmは換算で75mm-150mm程度なので、僕はポートレートに使うことがかなり多いです。ちょうどいい距離でf1.8というバケモノじみた明るさを持っている、まさにポートレートを撮るために生まれてきたようなレンズじゃないでしょうか。

かなりの大口径レンズ

50-100mmという焦点距離でf1.8の明るさをたたき出すこのレンズは、開発コンセプト通りサイズを犠牲にして描写力を突き詰めて作られているため、かなりの大口径レンズになっています。同じようなレンズで各社から出ている70-200mm f2.8がありますが、これよりも大口径です。レンズ長は170mm、レンズ径は93.5mmで70-200よりも太いです。重量も1.5kgで決して取り回しやすいレンズではありません。

操作性しやすい構造

ズームリングとフォーカスリングは、それぞれかなりの幅があり、リングも少し固めでしっかりと回していくような感じです。スルッと抜けてしまうような感じではないので安定して操作できます。

また、AF/MFの切り替えスイッチはありますが、フルタイムマニュアルなのでピントの調整は問題ありません。大口径レンズなのでレンズ台座が取り付けられていますが、左手の親指の付け根あたりに台座を載せるようなポジションなら、フォーカスリングとズームリングを両方回せるのでいい感じです。

コストパフォーマンスも悪くない

価格は2017年9月現在で、ニコン用、キャノン用ともに10万円ほどします。

正直、すぐ手が出るような価格帯ではありませんが、50-100mmの間、通しでf1.8を持っているので単焦点レンズを何本もそろえる必要がなく、これ一本で済んでしまいます。

たとえば、ニコンレンズで50-100mmあたりの単焦点レンズをそろえるとすると、50mmが2万円、85mmが5万円ちょっと、さらに105mmがf1.4だと18万くらいしますね。それを考えると50-100mmが一本あればかなりお得な気もします。

 

実際に撮ってみた

僕は50-100mmを使うのはたいていポートレートのときです。すこし取り回しが悪いですが、ポートレートであれば、カメラ一台で済んでしまうこともあるため、ちょっとくらい大きくてもあまり気になりません。

ポートレートの場合、被写体さんとカメラが近いとカメラを結構意識してしまうことが多く、なかなかいい表情を引き出しにくいんですが、このくらいの焦点距離だと被写体さんの緊張も和らぐのでリラックスした表情を撮ることができます。

【f 2.8 ss 1/400 iso 200 50mm(換算75mm)】

 

【f 2.2 ss 1/250 iso 200 50mm(換算75mm)】

ポートレートの時はf2.8くらいを使うことが多いですが、キレさと柔らかいボケ味がよく出ています。ピントが合っているところはポートレートの場合、目が多いと思いますが、シャープさが被写体さんの美しさとかっこよさがよく出て、ボケが柔らかく出ることで可愛さや緩さが生まれ、うまくギャップが組み合わさって被写体さんを引き立たせてくれます。

 

【f 1.8 ss 1/1600 iso 100 100mm(換算150mm)】

開放で撮った写真です。花びら一枚一枚がかなり綺麗に出ているのがわかると思います。そのまま開放で使ってもいいくらいの解像度です。ボケ味もなかなかいい感じが出ていると思いません??シャキッとふわっとの融合がとってもいいです。

まとめ

他の部分はとりあえず置いといて描写力をとにかく追求したレンズです。

50-100mm(換算75-150mm)はポートレートを撮るのに最適なズーム域で、明るさもf1.8という素晴らしい性能を持っています。

欠点はレンズサイズがとにかく大きく、重量もあるため決して取り回しやすいレンズではないことがあげられますが、70-200mmと同程度のサイズ感なので許容範囲だと思います。

ポートレートを撮影したくてレンズを探していて、aps-c機を使っている方にとってもおすすめできる1本です。

50-100mmで最高のポトレライフを送るのはいかがでしょうか。

 

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