カメラ機材のなかでもっとも種類が豊富で様々なパターンがあるNDフィルター。種有しているレンズやガイドナンバーを考慮してそろえるのは結構大変ですよね。
今回は僕なりに考える、NDフィルターを揃えるときに最も効率的で低コストに抑えられる方法を紹介していきます。
NDフィルターとは
NDフィルターとは、レンズの前面に取り付けて使うことが多いフィルターの一種で、単純にレンズ内に取り込む光の量を少なくする役割をします。カメラ中級者くらいになってくるとNDフィルターを使って撮影することが多くなってくると思います。
フィルターの種類が多い
NDフィルターのガイドナンバー、つまり減光するレベルのラインナップはとても豊富で、状況に合わせて最適なNDフィルターを選べるようになっています。そのため、すべてのラインナップをそろえようとすると結構なコストと管理の手間がかかるので、ユーザーの多くは自分が最も必要とするであろう減光レベルのフィルターをいくつかに絞って所有していると思います。
様々なレンズ径
NDフィルター自体の種類が多いことは説明しましたが、そもそもフィルターは使用するレンズ径とサイズを合わせて購入しなければなりません。レンズ径とフィルター径が異なると、フィルターを装着することができません。
たとえば、ボディと一緒に購入したキットレンズ(レンズ径52mm)用にND8の径52mmを購入したとして、あとから大口径72mmのレンズが増えたとしましょう。この場合、ND8 52mmのフィルターは大口径72mmのレンズでは使えないので、あたらしくND8 72mmのフィルターを購入しなければならないのです。
なんて非効率的なのでしょう!
そんなときにステップダウンリング!
無限に種類があるフィルターを最も効率的に使えるようにできるのがステップダウンリングです。ステップダウンリングは名前でわかるかもしれませんが、大きい径のフィルターを小さい径のレンズに装着できるように、径をダウンさせるアタッチメントリングです。
ステップダウンリングがあれば径の違うフィルターをレンズに装着できるので、レンズの径ごとにすべてフィルターを用意する必要がなくなり、お財布にも管理にもとっても優しくなります。
フィルターも大は小を兼ねる
フィルター径の違いを超えて装着できることを説明しましたが、ここで重要なのは、大きい径のフィルターを購入することです。いざNDフィルターやほかのフィルターを購入するとき、径をいくつにしようか迷うと思います。ここで、必ず自分の持っているレンズで一番大きい径に合わせるか、将来レンズを増やす可能性があるならそれをカバーできる径を購入してください。
ステップダウンリングはラインナップが豊富なので、径の異なる様々なパターンに対応しています。フィルターが大きい分にはレンズの大きさをカバーできるので、問題なく機能します。
ステップ「ダウン」が肝心
最後に注意しておきたいのが、ステップアップリングです。今まで紹介してきたステップダウンリングの反対のことができるのがステップアップリングで、フィルター径がレンズ径よりも小さいとき、フィルター径をアップさせてレンズに装着できます。
ところが、このステップアップリングは、レンズの径よりも小さいフィルター径が装着されることで、レンズの周囲が隠されてしまう状況になります。これにより普通に写真を撮っても写真の四隅が黒くなるケラれが生じます。組み合わせによってはケラれないこともあると思いますが、物理的にレンズを覆っているので原則的にはケラれると理解したほうがいいです。
ステップダウンリングの欠点
フィルターを効率的につかえるステップダウンリングには、1つだけ欠点があります。
例えば82mmのような大きいフィルター径を用意したとして、レンズ径52mmのような小さいレンズ径に装着すると、レンズフードが装着できなくなります。これは物理的にレンズフードの大きさに干渉しているので、フードはあきらめることになります。あくまでフードが使えないだけで、フィルターの機能的には問題ありません。
あと、ちょっとだけかっこ悪い見栄えになりますね。笑
まとめ
様々なフィルターを効率的に使えるステップアップリングを紹介しました。
僕が実際に使っているフィルターは径が82mmです。僕のレンズたちはすべて径が82mm以下なので、それぞれのステップダウンリングを用意することですべてのレンズでフィルターが使えます。
フィルター径は大きいものを用意することに気を付けてフィルターをそろえていくといいと思います。
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